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2007年7月 3日 (火)

私の自転車通勤

Jitensya_14

7年位前に、ふと思いついてから、時々自転車で通勤するようになりました。杉並の自宅から神 宮前の職場まで、片道10kmちょっとで、約40分。毎日往復すれば良い運動になるのですが、そうもゆきません。雨も降るし、出張もあるし、だいたい、夜、酔っ払ってることが多いのが良くありません。自転車の酔っ払い運転は本当に命にかかわります。そんなわけで、自転車通勤ができるのは、1週間のうち1日か2日がよいところです。1年のうちでは、1月、2月、7月、8月は、ほぼお休みします。真冬は半端じゃなく寒く、いくら必死で自転車漕いでも、体が暖まる頃には家に着いてしまいますし、真夏はとにかく暑く、着てるものすべて汗びっしょりになるからです。

そんなことなので、えらそうに自転車通勤やってますと言っても、たいしたことはないんです。

でもね、わりと楽しいもんではあります。自転車で走ってると、けっこういろんな発見があるんです。温度や湿度や木々草花の変化、季節の変わり目。へえ、こんな所にこんな店があるんだあ、とか。この路地入ってみたら、こんな所に出てくるんだあ、とか。自転車は道さえあればどこでも走れますから、狭かろうが、一方通行だろうが、階段だろうが、平気です。それに、停めとく場所にも苦労しません。本屋でも、映画館でも、仕事先でも、わりと気楽においとけます。ただ、あっちこっちに自転車を停める人には、何十万円もする高価な自転車はお薦めしません。わりと簡単に盗まれちゃいますから。私も1台やられました。高級車じゃなかったですけど。

もともと仕事でロケハンとかさんざんやってることもあり、地図を読むのは、得意だし好きです。地図上でシミュレーションしたコースを走ってみると、また新たな発見があったりします。これもまた面白いんです。

こうやって、あるエリアに関して、妙に道事情に精通したおじさんになっていきます。

地形の事も詳しくなりますよ。特にきつい坂道に、自転車乗りは敏感です。芋洗坂、鳥居坂、仙台坂、暗闇坂、道玄坂、宮益坂、三分坂、乃木坂、霊南坂・・・・・・東京には、けっこう坂が多いんです。地名に谷のつくところも必ず坂道です。四谷、千駄ヶ谷、渋谷、富ヶ谷、幡ヶ谷、市ヶ谷とかとか、自転車で走ってみるとわかります。西麻布の交差点あたりから墓地下のあたりが、かつて霞町という地名だったのは、低地なのでよく霞が溜まっていたからだそうで、このあたりも確かに坂道だらけです。こうやって、普段あんまり気にすることのない地面の高低差に、やたらと詳しくなります。いずれにしても、東京を自転車で走る場合、アップダウンは避けられません。

こういう状況下で、私が乗っているのは、クロスバイクというジャンルの自転車です。マウンテンバイクの部品で構成されていますが、マウンテンバイクのようにハードなオフロードを走る太くてタフなタイヤではなく、ロードレーサーのようにスピードに特化した軽くて細いタイヤでもない、二者の中間のタイヤを履いた、とんがった部分は少ないが、現実的で幅広い使用目的にあったスポーツバイクです。

こういうふうに書くと、どんな自転車じゃろかと思いますが、まあ言ってみれば、ふつうの自転車に変速機つけたようなものです。

ロードレーサーのように、大きな街道で乗用車やトラックの合間を、男らしくすっ飛ばしてゆくわけでもなく、マウンテンバイクのように、週末の林道を、男らしくかっ飛ばすわけでもなく、東京の裏道を思いつきでチョロチョロ走る私には、ちょうどよい自転車なのです。

そんなことで、体を鍛えているというほどのことではないのですが、飽きずに続いている私のバイクライフなわけです。

2006/5

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