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2020年11月30日 (月)

ホークス強かった

Senga


コロナ禍の中、春からいろんなことになってしまった今年のプロ野球も、先日の日本シリーズをもってシーズンを終了しました。無観客試合も含めかなり特別な年になりましたが、6月19日には開幕し、各リーグ120試合のペナントレースを戦い、11月21日に始まった選手権で日本一を決したわけです。結果はパ・リーグのソフトバンクホークスが、セ・リーグの読売ジャイアンツを敗りまして、今年の日本プロ野球の覇者となったのは、ご存知の通りです。
私、このところコロナ騒ぎで在宅時間が長いからというわけでもなく、今回の日本シリーズでのテレビ観戦は、結構楽しみにしておりまして、なぜなら、この2チームはペナントレースで圧倒的な強さを見せており、野球チームとしての完成度が高いので、個々の選手の活躍も含め接戦の好ゲームになるのではないかと、阪神ファンの私ではありますがそれは置いといて、この一週間はレベルの高い、手に汗握る日本シリーズを堪能できるのではないかと、期待しておったわけです。
それと、昨年の日本シリーズは、同じこの2チームの顔合わせでありましたが、あろうことかジャイアンツが4連敗で1勝もできずに終わったので、今年は、さぞやリベンジに燃え上がっておると思われ、ホークスもそうはさせじと立ち向かうはずですから、どう考えても歴史的死闘が繰り広げられるのではないかと、想像しておったです。
ところが、蓋を開けてみるとですね、今年もソフトバンクの4連勝で決してしまったんですね。セ・リーグ最強のジャイアンツのピッチャーがバッターが、しきりと首を傾げる中、連日ワンサイドゲームが続き、ジャイアンツファンも呆然とするうちにシリーズは終わってしまいました。
日頃のアンチジャイアンツの立場としては、この結果は悪くないのですが、ここまで一方的なことになると、むしろ気の毒な気さえしますし、第4戦はちょっと最後まで見られませんでした。そして、これは1シーズンジャイアンツに負け続けた阪神はじめセ・リーグのチームからすると、ソフトバンクは実力的には雲の上ということになるわけです。ボクシングなら3階級くらいの差でしょうか、これはセ・リーグとしても大問題という事です。
4連敗が2年も続いたわけですから、これは単に短期決戦にはこういうこともあるよねとは言ってられないですよね。そう言えば、この10年でセ・リーグが日本シリーズに勝ったのは1回だけだし、交流戦も、今年はなかったけど、ことごとく負け越してますよね。そもそも第7戦までもつれるドラマチックなシリーズも昔はあったけど、最近はそういうこともない気がします。
本当にセ・リーグとパ・リーグの実力の差は顕著なのでしょうか。確かに、日本シリーズを見た印象では、素人目にもソフトバンクのピッチャーの球は明らかな球威を感じるし、バッターのスイングの振りがやたら鋭く感じられたのは気のせいだろうか。まあ勝負事として、ここまで結果が出てるのだから、多分なんらかの要因はあるのでしょうね。
分析する人はいろいろいるようですけど、お互い選ばれたプロが競う中で、個々の選手の鍛錬の仕方や、プレーに対する取り組み方考え方、指導者の執念や姿勢、球団の方針、まあ言い出せばいろいろありそうです。
ソフトバンクの選手のことで、これはすごいなと思ったのは、第1戦先発の千賀投手と、第2戦先発の石川投手が、球団の育成選手から1軍の先発ローテーション入りしたピッチャーで、この二人の先発の球のキレが素晴らしく、ジャイアンツがほとんど歯が立たなかったことです。これで巨人軍は流れを失います。ついでに云えば、この二人のキャッチングを含め全試合にキャッチャーとして出場し、2本のホームランを放った甲斐捕手も、育成選手だったんです。
なんというか、チームを強くするための体制がきちんとしていて、フロントの方針もかなりしっかりできてる気がしますね。
これでホークスはシリーズ4連覇、向かうところ敵無しの様相を呈しています。ちょっとしばらくソフトバンクホークスの時代になりそうです。
昔から球団のオーナーの情熱がチームを強くして黄金期を築くところがありまして、巨人の正力さん、西武の堤さん、ソフトバンクの孫さん、みんなそうです。この方達に共通してるのは、チームを強くしたいが、金は出すけど口は出さないところで、孫さんの場合は、オーナーの意向を、球団会長として、世界の王さんが、きちんと形にしてるとこが強いところじゃないでしょうか。

Gita


セ・リーグの各球団の方々、ボオーっとしてる場合じゃありませんぞ、ほんとに。
ストーブリーグは、毎年、FAや外人の話でで大騒ぎしてますけど、もっとちゃんとやることやって結果出してくださいな、ほんとに。

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