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2018年1月29日 (月)

息子の転勤

去年の暮れに、急に息子が大阪へ転勤になりまして、もっとも、昨年の春には学校を出て就職しておりましたから、その会社から勤務地として大阪に配属されたわけで、特にどうということもないんですけど、我家としては、家族が一人家を出て行くのは、初めてのことだったので、ちょっと、えっ、そうかあ、みたいな気分になったんですね。

ただ、出ていく本人は、初めての一人暮らしだし、知らない土地に対しての好奇心もあって、むしろ楽しんでいるようでもあるんですが。

もともと、小さい頃はともかく、若い男ですから、あんまり家にはいないし、息子というのはそういうもんかもしれませんが、あんまり家族としゃべらないし、別に反抗的ということでもないんですけど。だから大阪に行ってしまったからといって、家の中が急に静かになるというもんでもないんですね。これが、もし姉の方だったら、結構、家の中が淋しくなると思うんですよね。この人はかなり騒々しい人ですから。

いずれにしても、やはり、この状態に慣れないというか、ちょっと落ち着かない感じではあります。考えてみると、自分も昔は、ほとんど家にはいなかったけど、そのうちに帰って来るのが前提ではあったので、単身赴任してたわけじゃなかったですから、ちょっと意味が違いますよね。まあ、母親はちょっと淋しいみたいですが、音信が途絶えたわけでもなく、メールとかもつながりますから、だんだんに慣れてくんでしょうね。

個人的には、自分は子供の頃から転校とかが多くて、いろんな土地に暮らしたんですけど、息子の場合は、そういった意味では東京から出たことなくて、初めての違う土地に暮らすのが、あのコテコテの大阪というのも面白いのかもしれません。

私が一人暮らし始めたのは、18歳のときに上京した時でしたから、45年も前で、その頃と今では、世の中のいろんなことが全く変わってることに気付きます。半世紀だから当たり前なんですけど。

1973年当時、広島から東京へ出ていくには、岡山からの新幹線は1972年に開通してたんですけど、一番早い「ひかり」で東京まで4時間10分、広島から岡山までは在来特急で、優に2時間はかかってましたから、乗り換え含めて、ドアからドアまで8~9時間はかかってました。たしか初めて上京した時は、新幹線じゃなく寝台特急で行きましたね。熱海のあたりで朝ごはん食べるんですよね。

今息子が住んでるのは、心斎橋のはずれのあたりみたいですから、完全に日帰りできる距離です。

通信手段にしても、その当時は、電話なんか持てませんし、電話引いたのって就職してからでしたから。そうなんです、昔は電話引くって言ってたんですね。親からは、元気でいるかだけでも、たまには電話しろって云われてたから、たまに家に電話したんですけど、公衆電話で10円玉ジャカジャカ落としながらかけてましたね。両替はしておくんだけど、遠距離はすぐにコインなくなりました。母親から時々ハガキとかも来ましたけど、返事書くよな息子じゃないし、結構心配してたんだろなと、今になって思います。

今は、みんなスマホ持っていて、LINEとかにメッセージ入れとけば、すぐに返事なくても、読めば既読になるし、そういった意味での心配というのも、ずいぶん減ったかもしれませんよね。

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ずいぶんと、世の中の事情は変わったにせよ、気が付けば、子供はそれぞれの自分の道を行くようになってくわけですよね。それはそれで、良いことなんでしょうが、なんだかちょっと張合いがないというか、でも、こういうのが子離れの始まりなんでしょうか。そう考えれば、とっくにそれは始まってはいたんですけどね。

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