さて、還暦の年が明けます
この文章は、この前、会社の忘年パーティーにお呼びする皆さんへ書いたものなのですが、まさに私の実感なのですね。
みなさま
毎年、似たようなことを申しておりますが、
早いもので、今年も大詰めとなりました。
ついこの前、桜が咲いて、そのあと、今年の夏はスペシャルに暑いねえ、
などと云ってた気がしますが、もう、年末です。
歳を増すごとの、この加速度的な記憶の不確かさです。
最近では、開き直っておりますが…
さて、12月18日 うんぬんかんぬん・・・
そおなんですよね。時の流れに身をまかせているうちに、今年もあとわずか。近年そのスピードはますます上がっており、来年は、いよいよ私、還暦という年になってしまいました。
実は、何年か前、たぶん2007年の10月頃に、2014年のサッカーワールドカップがブラジルに決定した時、ドイツ大会の翌年、南アフリカ大会の3年前ですけど、
2014年って、もしかして俺60歳になるんじゃないかと気付いたわけです。私1954年生まれですから、これ当たり前なんですけど。そのあと、油断したわけじゃないんですけど、あれよあれよという間に、今日にいたるんですね。はじめのころは、
「ブラジルワールドカップの年には還暦ですから。」などというと、
へえとか言ってみんな感心してたんですけど、最近は、
「あ、そお。」みたいな、何の意外性もない反応です。年相応ということでしょうか。
このまえ、新聞を読んでたら、今年の12月12日が、小津安二郎監督の50回忌なのですが、この日が生誕110周年にもあたるのだそうです。つまり、小津監督は、お生まれになって、きっちり60年で生涯を終えられたわけです。あれだけの世界的偉業を成されたことを思うに、60年という歳月の重みを感じます。ちょうど自分が来年60歳を迎えるにあたり、比ぶるべきもないことですが、感慨深い記事でありました。
そういえば、今書いているこのブログのようなものも、(月に1本位のペースなのでブログと呼んでいいのかということもありますが)書き始めて10年近くになります。
最初は2004年の春に20年以上通ったなじみのBARが閉めることになって、そのことを書いたのがきっかけだったと思います。
ブログというのは、2003年のイラク戦争の時に、バグダット在住のイラク女性が発するブログが有名となり大きく広がりました。まだ、フェースブックもツイッターもない頃でしたね。
自分のを見返してみると、はじめは月に一回も書いてないですね。いまだにいたずら書きのようなもんですが、一応やめないで思いついた時に書くだけで、10年するとけっこうな量になってますね。積極的に人様にお見せするようなものでもなく、多分に自分に向けてですけど、何かいろんなこと思い出すきっかけにはなりますね。付けたことないんですけど、日記の作用ってこういうことと似てるんでしょうか。ただ、ブログは基本的に誰でも見ようと思えば見れる仕組みになってるんで、書いちゃだめなことはありますよね、秘密のこととか。日々暮らしてると、いろいろ面白い事っておきるんですけど、なかなか書いちゃだめなことの方が多いこともわかりますよね。
10年暮らせば10年分の出来事があるわけで、これが記憶となってたまっていくんですが、量が増えれば薄まっても行くわけです。特にこれからは思い出す力が落ちてくるようではありますが。
まあ、そうこうしているうちに、生まれて60年の年が明けようとしています。これといった偉業もなく、ただどうにかこうにかしているうちの60年ですが、無事にここに至ったことに感謝です。
この年が皆にとって良い年でありますよう、お祈りしております。
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