野球のこと
3年前の春、プロ野球が開幕して初めて行われる巨人×阪神戦のときのことです。
幸いにも東京ドームの観戦チケットを2枚頂いたので、当時小学一年生だった息子を連れていきました。
そのころ息子は、野球のルールも巨人も阪神も知りません。
私の場合、小学生のころ江夏豊というピッチャーを知ってからずっと阪神ファンです。
はい。
息子が野球に興味を持って、阪神ファンになるといいな。などと淡い期待を抱いて水道橋に向かったのでした。
3年前の阪神は弱かったです。
その試合で覚えているのは、
3塁側内野席から見て真正面に芥子粒のように消えていった松井秀喜のホームランだけでした。
すごかったです。ほんとに。息子はしばらく固まってました。
結構長時間の試合でしたが、息子はきっちりと最後まで見とどけ、翌日からは毎日、新聞のスポーツ欄を見る子供になりました。
そして、バリバリの巨人ファンになってしまったのです。
失敗でした。
それからまもなくして、どちらからともなく近所の公園でキャッチボールをするようになりました。
そのうち野球友達もでき、その友達に誘われて息子は近所の少年野球チームに入りました。
土日祭日に練習をしたり、試合をしたりします。私もいけるときには手伝いに行きます。
面白いです。
子供は成長する生き物です。日に日に背も伸びるし、力も強くなります。
出来なかったこともだんだん出来るようになり、練習しただけどんどんうまくなります。
強い相手にコテンパンにされて泣くこともありますが、帰り道にはみんなケロッとしてます。
気がつくと土日のスケジュールは最優先でそこにいる自分がいます。
相変わらず巨人×阪神戦の日には親子でいがみ合っていますが、
3年前に野球を見に行ったことは、私たちにとって少しいいことだったように思えます。
そんな自分の環境からして、野球人気が下降気味だとか、
プロ野球の球団が合併して1リーグになるんだとか言われても、どうも実感がわきません。
野球の魅力や面白さは、昔と何もかわっていません。
いつかの松井秀喜のような打球を飛ばせる選手がこれからもどんどん出てきてほしいし、
それに影響されてたくさんの子供がグランドを駆け回ってほしいなとただただ思ってます。
2004/7
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