« わたしと自動車のこと 余話・ヤマちゃんのシビック | メイン | ちょっとどうかしてる寿ビデオ »

2013年8月26日 (月)

神宮外苑花火大会

毎年、夏になると8月のどこかで、神宮の花火大会があるのですけど、

これが、うちの会社の屋上から見ると、方角といい、距離といい、ものの見事にベストポジションなんです。

そのことは、約10年前にわかったんですけど、うちの会社が六本木から今の場所へ引っ越す少し前に、仲良しの音楽プロデューサーのWナベさんに、引っ越し先の場所の説明をしたら、Wナベさんが予言者のように、

「その場所は、夏の神宮の花火がすっばらしく見えるところです。」

と言い放ったのですね。ちなみに、その時は真冬だったんですけど。

この人が神宮花火大会に関して、相当詳しいマニアックな情報を持ってらしたことは、間違いないです。で、引っ越して来てみて最初の夏、弊社がほんとに見事な花火見物ポイントであることがわかりました。

そして、それから年々私たちも盛り上がり、評判が評判を呼び、このイベントは人数的にも内容的にもエスカレートしていきました。この数年、来て下さるお客様は300名近くを数えるようになり、けっこう大量に用意をする生ビールも、他酒類も、ソフトドリンクも、毎年テーマを決めて作るツマミ各種も、ものの見事になくなります、イナゴの大群が通り過ぎた後のようにです。仕掛ける側としては、イベントが盛り上がるのは大変うれしいことなのですが、3年ほど前に300人をはるかに超えたことがありまして、その時はちょっとあわてました。そういう時って、不思議と私たちが誰も知らない人が一緒に見物してたりしてるんですけど。

花火は、19:30~20:30で、10000発が打ち上がりますが、その間、街は大混雑でして、みな、その後しばらく飲んで騒いでいかれます。

これは、恒例化している夏の大イベントです。会社としての大きなパーティーは、年に2回ありまして、一つはこの花火大会、一つは年末の忘年パーティーです。

どちらも、それなりの数のお客様が来られますが、その人数が収容できるのは、4階の屋上スペースがあるからなのです。それほど大きな建物ではありませんが、4階は半分が屋上、半分がペントハウスのようになっていて、けっこう大きめのキッチンが内包されています。このスペースがないと、いっぺんにたくさんのお客様を招くことはできないのですね。

なんで、こんなものが会社の中にあるのかというと、会社が神宮前に越してきた頃に話は戻ります。10年前、会社は六本木にあったんですが、長く暮らすうちに、少しずつ人も増えて、だんだん部屋を借り足していたら、6か所くらいに家賃払うことになってて、おまけに六本木は、六本木ヒルズの再開発で、街中取り壊されて、違う街になろうとしてました。そこで思い切って、みんなで一つの建物に入れる物件を探すことになったのです。そこで、不動産担当役員のマンちゃんが探し当てたのがこの物件でした。

実はこの時点でまだ建物は建っておらず、まさにこれから建築というところでしたが、3階建てのビルになる予定で、我々が求めていた面積に対してもちょうどよくて、一軒まるごと借りられればベストだなあということになって行きました。いろいろと賃貸契約の話をしていく中で、大家さんから、どうせなら使いやすいように、間仕切りとかの希望も言ってくださいと言われて、担当の建築家さんを連れてきてくださったんですね。

確かに、どうやって使うかを、あらかじめ自由に決めさせていただくとずいぶん助かります。

で、いろいろ相談してた時に、ふと、

「屋上はどのようになる予定でしょうか?」と聞いてみたんです。

六本木に借りてた事務所のうち、ほんとに小さな一軒家があって、それに6畳くらいの小さな屋上スペースがあって、たまにそこで詰め詰めの宴会すると楽しくて気持ちよかったので、なんか気持ちのいい屋上になったりするといいなと思ったんです。

聞いてみると、予定では、空調の室外機や、電気の変圧器とかが置かれた、普段は使うこともない何の変哲もない場所になるとのことでした。

「それ、たとえばですね、なんか夕方ちょっとビールとか飲んで、気持ちのいいスペースになったりしませんかね。」

まあ、何でも言うだけは言ってみようかと思って、などということを話してみたらですよ、すっごいこの建築家と話が盛り上がってですよ、いつの間にか、屋上は4階と呼び改められ、半分は気持ちのよい板張りの屋根なしスペースと、もう半分は屋根つきのペントハウスで、エレベーターは4階まで上がるという計画に書き換えられたんですね。

「いんですかね。」

「いいです。いいじゃないですか、これでつめていきましょう。」

みたいなことになっちゃいました。

ただ、完成した時、4階分の家賃が新たに追加されたのは当然のことでしたが、それはまあそうですよね。

そこから、4階スペースが今の状態になっていくには、何段階かがあるのですが、初めのころは、わりと普通に会議に使われてたんですね。まずだんだんに、台所の調理能力をものすご強化しました。これは、火力、冷蔵力、調理道具力、食器力、すべてです。そして、4階で料理する時の材料の仕入れは、その都度大変な量になってきました、酒もしかりで、発注の仕方もすでに玄人っぽくなってきています。仕事の流れの中でよくある、親睦の会とか、打ち上げとか、ふつうだとどこかのレストランを借りるようなことがあっても、そういう時は、まず4階で自分たちでやります。屋上の板の床は、使用頻度の多さに耐えかねて、抜けましたので補修もしております。

そして昨年、こうなったら徹底的にと開き直ったわけではないのですが、4階責任者のO桑君の発案のもと、私たちのマインドをすごくわかってくださっている、ある有名なデザイナーの方が、4階大改装をやってくださいました。4階すべての、壁、床、天井、照明、机、テーブル、家具、キッチンなどを、本当にただただ居心地よく楽しくなる形にしてくださり、おまけに、屋上部分には、これも嬉しい炭焼きコンロ台と、いっぺんに大量のベーコンを作ることのできる大型燻製窯を設置してくださいました。

もういつでも完璧に私たちの宴会ができる風景になっています。

どちらかというと、もうここであまりシビアな打ち合わせはできないかなとも思いますけど。

えらく大好評だし、まあいいかなと。

Kunseigama_9

 

コメント

コメントを投稿