今年は 放送100年だそうですが
ここんところ、お台場のテレビ局がたいそうな騒ぎになっており、みなさんよくご存知のお話なんですが、何だか触れてはいけないことが、いろいろあるようで、どうも回りくどいことこの上ないです。
度重なる報道によれば、ある有名なタレントさんが一年半ほど前に、一人の女性と問題を起こしてしまい、その後、示談は成立しているらしいですが、このテレビ局は、そのことを分かっていたのに、このタレントさんと一緒に番組を作り続けて放送し続けたそうです。その一連の出来事を報告する記者会見というのが、テレビカメラも入れないかなりクローズなものだったことが、スポンサーや株主や視聴者の怒りを買ってしまい、先日の10時間に及ぶ取締役5人のドロ沼会見になっちゃったみたいです。つまりは、示談かどうかはともかく、そのタレントさんが芸能界を引退せねばならぬことをしてしまったことは確かなようで、テレビ局は何をボォーとしてたんだかってことのようです。
この先は誰がどうやって責任取るかということなのでしょう。そのための調査が始まるようですが、なるたけ被害者の方のプライバシー 人権に留意して、守秘義務を守ってということなんでしょうか。これから関係各位がケジメをつけて、組織の改革が行われて、あるおさまり方をして、時が経てば、そんなことがあったなというくらいに人々の記憶に残るようなことなのでしょうか。いずれにしても、これらの出来事の背景にあるのは、放送という事業で、舞台はテレビ局なのであります。
このところ、いわゆる放送というものが開始されてから今年で100年ということをよく聞きます。大正14年に初のラジオ放送があったそうでちょうど100年、テレビの放送が始まったのが70年前、最初のテレビ受信契約者数は900件足らずだったそうですが、今は誰もが見ています。
今回、社会に対して大きな影響を与える、テレビ放送を司るテレビ局の責任ということが、大きな声で叫ばれ続けています。たしかに、その責任の大きさは今や計り知れません。事業主は不祥事に対してはきちんと向き合い、襟を正してほしいものです。
今、そう云った論調が世の中を支配しておりまして、ついにそのテレビ局の放送からはテレビCMが消えてしまいました。
それと、この騒ぎが大きくなっていく背景にはSNSという通信装置も関わっています。これは、この問題に限らず今の世の中のいろいろな場面で無視できない情報源となっておりますが、こちらの方は、放送とは違って、いつでも誰でも発信できまして、ありとあらゆる情報を自由に上げられるわけです。
そう云った進化で、世の中は便利になる一方ですが、そこから上がってくる情報の裏付けはよくわからないし、その意見に賛同している人の数なども不明ではあります。場合によっては誹謗中傷の火種でもあり、極めて不確かな情報源でもあるんですね。
では、許認可制の放送というものがいつも間違っていないかと云えば、そうとも限りません。先の戦争で国が捏造したニュースを、ずいぶんラジオ放送してしまった過去の過ちがあります。これは、新聞などの活字メディアもそうでしたが。
どうも、放送もSNSも含めた昨今の通信システムの進化で、人々はいろんな恩恵を受けるけれど、使い方によっては余計ないざこざも生んでいる気もします。何事もいつもそういうことになりますけど、結局それを使う人間次第ということですか。なんだか一連の騒ぎを見てると、長年かけて自分たちが作った仕組みや道具に、がんじがらめにされて振り回されているように見えなくもないですね。
10時間の会見で、あれだけ多くの人達が集まって、ああだこうだ言って、ネット上に次々にニュースが流れても、結局物事の本質は見えず、どこに向かってるのかもよくわからない。
100年前の放送開始後、テレビ局もラジオ局もずいぶんたくさん出来て、放送枠、放送時間は増え続け、インターネットの荒野は無限に広がり、受け取るこちら側が触れることのできる情報量は昔の比ではありませんが、それだけに、なんだか全体に中身が薄くなってるように感じるのは気のせいでしょうか。
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