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2010年8月

2010年8月27日 (金)

しっかし、暑い

あと何日かこの状態が続くと、連続なんとかの暑い新記録になるのだと、昨夜のニュースで云ってましたけど、そりゃそうでしょうね、こういうのはちょっと記憶にないですもの。

地球的規模で何かが変わって来ているのは確かなようですし、もうすでに東京のあたりは、亜熱帯と呼んでも差し支えないと思われます。

一年中で一番暑かろう7月の終わりごろに生まれた私としては、夏の暑さに対してわりと自信がありましたけど、今年はすっかり参ってしまいました。なるべく街を歩くのを避け、すぐに建物の中に入ろうとし、駅のエレベーターなどにもすぐ乗ってしまいます。歳のせいもありますが、やっぱりばてているのだと思います。

大好きなゴルフも、ちょっと勝手が違い、いつも大騒ぎでやかましいゴルフ仲間たちが、なんとなく日陰を探して、そこにたたずんでおとなしくしていたりします。基本的にあまり喋りたくないのです。この夏、最も元気良くゴルフしたのは、台風4号が日本海を通過した時でした。曇ってましたから。

暑いと何か考え事をするのも面倒になりますよね。途中で、まっいいか、みたいになりやすいです。私は普段からこの傾向が強く、個人差もあると思いますけど。でもわりと、暑いところからドストエフスキーみたいな人は出にくいですよね。

犬も弱ってます。いつも2匹して玄関の石の上でぐったりしていて、この前、名医の赤ひげ先生に診せたら、一目で、

「こりゃ熱が出た顔だなあ。」と言われました。

とにかくこの暑いのに毛皮着てるわけですから、可哀そうです。犬の散歩は夜なら10時以降だと言われました。夜でもアスファルト触ると熱いですから、確かに。

わたし的には、最近体重が増えていることも、絶対に良くないことです。去年からだんだんにですが、自分が大きくなってきていることが自覚できます。デブに暑さはこたえますし、周りの人をより暑くもしてしまいます。妻からは、

「あなたがいるだけで、部屋の温度が1度か2度上がる。」と云われています。

ひどくありません?

そして、なぜか暑くても食欲は落ちないんですね。昔からどんな時でも、食欲は落ちないです。あんまり病気とかになったこともないし、多分、胃腸が相当に丈夫なんだと思うんです。ストレス感じると腹減ったりしますから。個人的には、身体がちょっと弱くて痩せて知的な人に憧れてるんですけど・・

そんなことで、冷たいビールはおいしいし、たくさん飲んで食べ、でも暑いのでほとんど動かず、そうするとまた大きくなってしまい、また暑い。と、負の連鎖になっております。

朝早起きして犬の散歩とかすればよいのですが、夜になると元気が出て夜更かしして、翌日は寝坊してしまい、これもうまくゆきません。

どこかで断ち切らねば、そのうち馬肥ゆる秋になってしまいます。何とかせねば・・・

しかし、暑い。Puha-

2010年8月 4日 (水)

小説「告白」、映画「告白」

2年ほど前に、湊かなえさんの「告白」を読んだとき、その読後感が本当に不愉快で、こういうのもめずらしいなあと思い、昔ヒットした デヴィッド・フィンチャーの映画「セブン」をみた後にこういう気持ちになったなと思いだしたりしておりました。

と、同時に、この悪意の塊のような不快さを除けば、この小説には、読者を一気に引きこんでしまう力強さと、うまさが備わっていて、その後、本屋大賞を獲ったことを知った時も、ある意味なるほどなと納得するところがありました。

そのベストセラーが映画化されるとわかったのが去年。これはなかなかハードルが高そうだなあ、誰がやるんだろうか、と思っていたら、監督は何とあの中島哲也氏、おまけに彼は、「できるだけ原作に忠実に映画化します。」と言い放ちます。そして、すぐに、主演の森口先生役として、松たか子さんにオファーを出したのです。

Takako matsu2 悪意が悪意を呼ぶ徹底した救いのない世界。登場人物の心理も感情も常に変化し、小説はほぼすべて登場人物の主観で書かれています。

さて、このお話が、どんな映画になるのだろうか。否応なく期待は膨らみました。

6月の初めに封切られた映画「告白」の興行成績は、かなり好調のようでした。一度飛び込みで観ようとしたら、満席で入れないことがありました。

そうこうしているうちに、うちの大学生の娘が、観てきたというので、感想を聞いてみたところ、一言。

「不快だった。」と、

でも、そのわりにはインターネットの「告白」公式サイトを開けて熱心に読んでおります。

「何だよ、つまんなかったんじゃないの。」というと、

「そういうことでもない。」といいます。

けっこう後を引いているようでもあり、その娘の反応も面白く、数日後、映画館に行ってみました。

劇場は、若い人たちであふれていました。女の子も多かったです。

映画はどうだったか。

面白い。

観客は、この悪意に彩られたジェットコースターに乗せられ、疾走します。目を覆い、息をのみ、でもその映像は、きちんと観客を捉まえて放さず、感情移入させていきます。何故こんな世界を見せられているんだろうかという疑問などは、湧いてきません。

小説を読んだ時に、よくできた小説だと感じたように、よくできた映画だと思いました。

この映画は、監督が云うように原作に忠実に作られています。構成もセリフも極力生かされています。ただ、小説には小説の、映画には映画の、違った魅力がありました。

小説を読んでいるとき、読者の頭の中で、悪意の連鎖の中で、形を変えながら飛び跳ねるキャラクターたちは、映画になると、生身の俳優という具体的な形になり、映像を通してイメージが定着してきます。いってみれば、本の中では読者の想像力に任せとけばよいものがスクリーンの中で固まっていきます。

たとえば、松たか子という女優を、森口先生役に据えた監督の直感は見事だったと思います。もちろん演技も素晴らしいのだけれど、彼女自身が持っているキャラクター性は、演技とはまた別の部分で、この映画全体を支えていると感じました。

話題作と言われる原作を、忠実にきちんと映像化してなお成功している数少ない例かもしれません。

基本的にどっちも、読後感が、不快は不快ですけど。

 

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